自分は催眠術にかかるのか?|自宅でできる被暗示性テスト
催眠に入りやすいかどうかを確かめる方法として「被暗示性テスト」があります。
これは、催眠にかかる才能を測るものではなく、自分がどんなタイプの暗示に反応しやすいかを知る手がかりになります。
今回は、自宅で簡単にできる代表的なテストをいくつか紹介します。
催眠に興味がある方は、ぜひ試してみてください。
被暗示性テストとは
どれくらい催眠にかかりやすいかを測るための簡単なチェックです。
これは催眠に入れるかどうかを決めるためのものではなく、どんなタイプの誘導が合いやすいかを知る参考になります。
今回は、実際に使われる被暗示性テストをいくつか紹介します。
どれも自宅で試せるシンプルな方法です。
指がくっつくテスト
両手を前に出して、指を組み合わせ、両手の人差し指だけを立てます。
その2本の指の間を見つめながら、「指はどんどん近づいていく」と言い聞かせます。
数十秒後、指が自然とくっついたら、暗示に反応しやすいタイプといえます。
このテストは「筋肉の反応に影響を与える暗示」にどれだけ感受性があるかを見ています。
腕が重くなる・軽くなるテスト
両腕を前に出し、片方の手には重い本があるとイメージし、もう片方には風船がついていると想像します。
数十秒後、実際に片腕が下がり、もう片腕が上がるように感じたら、感覚的なイメージに反応しやすいタイプです。
このテストは「視覚的・身体的イメージの暗示」に対する反応を測っています。
目が閉じられないテスト
目をぎゅっと閉じて、「どんどんまぶたが固くなって開けられなくなる」と暗示をかけます。
本当に目が開けられないように感じた場合、自己暗示や集中に強く反応できるタイプです。
意識と身体のつながりを通じた感覚的暗示への感受性をチェックできます。
手が額にくっつくテスト
手のひらを額に当てて、「手と額がどんどんくっついて離れなくなる」と暗示をかけます。
しばらくして本当に手が離れづらくなれば、催眠への入り口は十分に開いていると言えるでしょう。
このテストでは、自己暗示の感受性と身体への一体感の強さが見られます。
手の浮遊テスト(レヴィテーション)
両手を膝の上に置き、片方の手に「どんどん軽くなって宙に浮いていく」と暗示をかけます。
実際に手がふわっと上がってきたら、催眠に入りやすい感覚が整っているといえます。
これは無意識の運動反応を見るテストです。
数字忘れテスト
心の中で1から10まで数え、その途中で「6を完全に忘れてしまう」と暗示します。
その後、1から数え直しても6が抜けてしまうようであれば、認知への暗示が効いている可能性があります。
高度なテストですが、観念的暗示の受け入れやすさを知る手がかりになります。
被暗示性テストは、催眠に対する反応の傾向を知るヒントになります。
人によって反応するテストのタイプが違うのは自然なことです。
どれか一つに強く反応すれば、催眠が向いていないということはありません。
テストの結果に一喜一憂せず、自分に合ったアプローチを見つけるための参考として活用することが大切です。
催眠は「才能」ではなく「環境と方法」の積み重ねで誰でも深められる技術です。