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右脳派・左脳派でこんなに違う 催眠誘導スタイルの最適化

催眠術は、相手の無意識に届く技術です。
しかし、その無意識にも個性があります。
特に大きく分けられるのが、右脳優位と左脳優位という脳の使い方の違いです。
この違いは、ただの性格傾向ではありません。
催眠誘導の入り方、反応の出方、必要な言葉の選び方まで変わってきます。
ここでは、右脳派・左脳派の特徴と、それぞれに適した催眠誘導スタイルについて解説します。
 
左脳は、論理、分析、言語、順序、計画といった領域を司ります。
左脳派の人は、物事を理屈で理解し、理由が明確でないと動きにくい傾向があります。
このタイプは、催眠に対しても慎重です。
これは何の意味があるのか。
なぜそう感じるのか。
そういった疑問が浮かびやすく、誘導中も頭の中で対話が続いています。
これは催眠に入りにくいという意味ではありません。
彼らは納得した瞬間に、急速に落ちることがあります。
論理がつながることで、安心感が生まれ、無意識との扉が開くのです。
 
左脳派には、説明型の誘導が適しています。
段階的なカウント誘導。
因果構造を明示したスクリプト。
意味を先に届けることで、思考が緩み始めます。
構造と納得がトリガーになります。
 
右脳は、直感、感情、イメージ、空間認識、音楽、比喩といった非言語領域を担当します。
右脳派の人は、言葉よりも雰囲気、音、感覚の流れに強く反応します。
このタイプは、催眠の世界観にすっと入ることができます。
理由よりも体感。
説明よりも余白。
感じられるかどうかがすべてのカギになります。
 
右脳派には、比喩型やイメージ誘導が効果的です。
音や身体感覚をともなう誘導が向いています。
言葉は説明ではなく、音としての素材です。
意味を詰めすぎないことが、右脳を自由にさせます。
 
右脳か左脳かを正確に分類するのは難しいですが、いくつかのヒントがあります。
どんな時に集中しやすいかという問いに、
作業しながら音楽を聴くと答える人は右脳寄り。
静かな場所で一人になれると集中できると答える人は左脳寄りです。
 
納得しないと動けない人は左脳傾向。
とりあえずやってみたい人は右脳傾向です。
 
趣味が論理ゲームや読書なら左脳寄り。
絵画や音楽、演劇に惹かれるなら右脳寄り。
 
これらはすべて導入の手がかりです。
どちらの脳傾向であっても、トランス状態には入れます。
大切なのは、その人の脳が喜ぶスタイルを使うことです。
 
催眠術とは、脳に響く言葉の順序を変える技術です。
自分の誘導スタイルがどちら寄りかを知ること。
そして、相手の脳に合わせて柔軟に使い分けること。
これができれば、催眠の入りやすさも深さもまったく違ってきます。
 
催眠は、かける技術ではなく、響かせる技術です。
脳の扉の形を見極めて、そこに合う鍵を使う。
それがプロの誘導というものです。