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赤ずきんに隠された暗示構造と自分の判断を信じさせないための恐怖の物語

赤ずきんは、世界でもっとも有名な童話のひとつです

知らない人について行ってはいけない話。
言いつけを守らないと危険な目に遭う話。
子ども向けの安全教育として語られることがほとんどです。
しかし、この物語を構造として見ると、単なる注意喚起では説明できない、非常に強い暗示が仕込まれていることが分かります。
赤ずきんの本質は、「危険な他者」を教えることではありません。
この物語が無意識に刷り込むのは、「自分の判断や感覚を信じるな」というメッセージです。

まず、赤ずきんが旅に出る理由に注目します。
赤ずきんは自分の意思で出かけたわけではありません。母親の言いつけによって行動しています。ここで無意識は、正しい行動は自分で決めるものではなく、指示に従うものだと学習します。
次に舞台となる森です。
森は暗く、先が見えず、危険な場所として描かれます。森は象徴的に「自分で判断しなければならない場所」です。無意識はここで、自律的な判断と恐怖を結びつけます。自分で決める空間は危険だという感覚が生まれます。
狼との出会いは、この物語で最も重要な部分です。
狼は最初から恐ろしい存在として現れません。優しく話しかけ、質問し、共感を示します。つまり危険は暴力ではなく、会話として近づいてきます。無意識に残るのは、感じの良い他者ほど危険だという学習です。対話そのものが信用できないものとして結びつきます。
赤ずきんが道草をする場面では、花を摘み、楽しさに従います。これは自然な行動ですが、その結果は悲劇です。無意識は、自分の感覚に従うと危険だ、楽しさや好奇心は失敗につながると学習します。
おばあさんの家の場面では、赤ずきんは強い違和感を覚えています。耳が大きい、目が大きい、声が違う。それでも赤ずきんは判断を変えません。なぜなら、自分の感覚よりも「おばあさんであるはずだ」という前提を優先しているからです。ここで無意識は、違和感があっても自分の判断を信じるなと学びます。
最終的に赤ずきんは狼に食べられます。抵抗も逃走もありません。判断しても意味がない、気づいても助からないという無力感が強く刻まれます。
そして最後に登場するのが狩人です。救済は完全に外部から与えられます。赤ずきん自身の判断や行動は、助かることに一切関与していません。ここで判断力は完全に外部に固定されます。正解は自分の外から来るという学習です。

赤ずきんという物語が無意識に残すメッセージを整理する

正しい行動は指示から始まる。
自分で判断することは危険である。
他者との会話は信用できない。
楽しさや好奇心は失敗につながる。
違和感を信じてはいけない。
危機は自分では解決できない。
正解は外部から与えられる。
赤ずきんは安全教育の物語ではありません。
自分で判断することそのものを恐怖と結びつける物語です。
否定する必要はありません。
重要なのは構造を知ることです。
構造を知れば、違和感は無視すべきものではなく、判断の重要な材料として取り戻すことができます。