HOME | 催眠術スクール | 暗示が入らない人に共通する思考パターン

催眠術スクール&催眠術カフェ東京|催眠術体験できる場所
   

暗示が入らない人に共通する思考パターン。

催眠術や暗示の話をすると、自分は暗示が入らない、

何も感じなかった、普通に起きていた、という感想を持つ人が一定数います。こうした反応をする人の多くは、自分には才能がない、向いていない、特殊なタイプなのではないかと考えがちです。しかし実際には、暗示が入らない理由は能力や体質の問題ではありません。ほとんどの場合、思考の使い方に共通した癖があるだけです。

催眠暗示

まず最も多いのが、体験中に常に正解を探し続ける思考です。今の感覚は合っているのか、これは本当に催眠状態なのか、もっと何か起きるべきではないのか、次はどうなるはずなのか。このように、体験を味わうよりも先に、評価や確認が始まっています。本人は集中しているつもりでも、実際には感覚ではなく判断に意識が向いています。暗示というのは、理解や納得よりも前に、感覚や反応として入っていくものです。感じる前に考え始めた瞬間、その通り道は自然と細くなります。
次に多いのが、自分の内側よりも外側の情報を信じる思考です。説明や理論、仕組みをきちんと理解しないと安心できない、納得できないという姿勢です。これは理性的で慎重な人ほど持ちやすい傾向です。ただし催眠や暗示は、完全に理解したあとに起きる現象ではありません。むしろ、よく分からないけれど何となくそう感じる、という曖昧な段階で無意識は動き始めます。外側の情報ばかりを追いかけていると、内側で起きている微細な変化に注意が向かなくなります。
三つ目は、コントロールを手放せない思考です。自分は自分で決めたい、誰かに影響されるのは嫌だ、誘導されるのは負けた気がする、という感覚を強く持っています。この姿勢自体は決して悪いものではありません。しかし暗示は、支配されたり操られたりすることではなく、一時的に判断を脇に置くことで働くものです。常に主導権を強く握り続けていると、無意識が動く余白が生まれません。
四つ目は、変化は大きくなければ意味がないという思考です。はっきり分かる体感、劇的な変化、誰が見ても分かる反応を基準にしてしまうと、小さな変化はすべて見逃されます。しかし暗示が最初に影響を与えるのは、考え方の角度や反応の速さ、感情の引っかかり方といった非常に小さな部分です。そこが少し変わっただけでも、日常の選択や行動は確実に変化しています。それに気づかないまま、何も起きていないと判断してしまう人は少なくありません。
五つ目は、自分は特殊だと思い込む思考です。自分は理屈っぽい、自分は警戒心が強い、自分は普通の人とは違う、だから暗示は入らない。こうした自己定義は、そのまま無意識への暗示になります。無意識は、その人が信じている自己像を忠実に再現します。暗示が入らない人間だと信じていれば、その通りの反応を作り続けます。これは暗示にかからない暗示を、自分自身にかけている状態とも言えます。
さらに見逃されがちなのが、変化への期待の持ち方です。早く変わりたい、何かを感じたい、効果を実感したいという気持ちが強すぎると、自分の状態を常に監視するようになります。監視が強いほど、無意識は動きにくくなります。変化を期待しているつもりが、実際には変化を妨げているという逆転現象が起きます。
暗示が入りやすい人というのは、特別な才能を持っている人ではありません。感じようとする前に考えすぎない人、変化を評価せずに受け取れる人、小さな違和感や変化を否定しない人です。これは性格の問題ではなく、思考の順番の問題です。考えること自体をやめる必要はありません。ただ、考えるタイミングを少し後ろにずらすだけで、今まで入らなかった暗示が自然に通り始めます。
暗示が入らないと感じている人ほど、実は変化に対して誠実で、慎重で、真面目です。その姿勢が悪いのではありません。ただ、思考が前に出すぎているだけです。感じる前に判断しない。評価する前に受け取る。この順番に変わったとき、暗示は特別なものではなく、ごく自然な心の反応として働き始めます。