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街に溢れる催眠と催眠術師の催眠の違い

無意識を動かす仕組みは同じでも、目的がまったく違う~

街には、意識しなくても私たちの行動や気分を変えてしまう
催眠のような仕掛けが無数にある。
広告
音楽
香り
照明
SNS
ニュース
ポップアップ
店内アナウンス
デザイン
色彩
導線
これらはすべて、
無意識に働きかけ、人の選択を自然に誘導する技術として使われている。
一方、催眠術師が行う催眠は
この日常の誘導とは本質が異なる。
この記事では
街に溢れる催眠(環境誘導)
催眠術師の催眠(個別誘導)
の違いをわかりやすく整理する。
 
街に溢れる催眠とは
目的:行動を自然に誘導するための仕組み
街の催眠は、意図が明確である。
・お店に入ってほしい
・商品を手に取ってほしい
・滞在時間を伸ばしたい
・気分を整えてほしい
・購買行動を起こしてほしい
・ブランドイメージを作りたい
そのために
無意識が反応しやすい要素 が配置される。
典型的な例
・心が落ち着くBGM
・購買意欲を高める香り
・注目を奪う色彩
・歩く速度を調整するテンポ
・「限定」「残りわずか」という文言
出口が見えにくいスーパーの導線
SNSの無限スクロール
・ニュースの語尾による感情刺激
これらは選ばせるための設計であり、
本人が気づかないまま反応が起きる。
無意識を揺らし、行動を方向づける
これが街の催眠(環境催眠)の本質。
 
催眠術師の催眠とは
目的:本人の内側を整えるための技術
催眠術師の催眠は
環境催眠とは方向性がまったく違う。
目的は
本人の内部状態を整えること
にある。
・緊張の緩和
・集中の誘導
・意識の静まり
・感覚の調整
・自己イメージの書き換え
・不要な思い込みの解消
・潜在能力の開放
外側から行動を誘導するのではなく、
内側を整えることで、
結果として行動が自然に変わる。
主な特徴
・対面で行う
・個人の性質や反応を読み取る
・その人に合わせて誘導を変える
・抵抗の有無を確認しながら進める
・安全感を基盤にして深める
・言葉の使い方が精密
・意識と無意識の境界を丁寧に扱う
これは街の催眠のような
流れに飲ませる誘導ではない。
個人の中にある力を引き出す技術
という点が決定的に異なる。
 
両者の決定的な違い
「誰のための催眠か」で分かれる
街の催眠
目的:
・店舗
・企業
・プラットフォーム
・メディア
など外側の利益が中心。
誘導の方向:
外側へ行動を動かす。
無意識の扱い:
大量の人に一括適用。
個性は考慮されない。
刺激:
色・音・広告・言い回し・構造。
強めで広範囲。
本質:
選ばせる仕組み
 
催眠術師の催眠
目的:
本人の内側を整える。
潜在意識を扱い、本人の利益が中心。
誘導の方向:
内側に深く入り
心の状態を整え
そこから行動が自然に変わる。
無意識の扱い:
人ずつ。
反応を見て技法を変える。
刺激:

リズム
呼吸
言葉の順番
安心感
寄り添い
本質:
本人の内側にある力を引き出す技術
 
もっと短く言うと
街の催眠 外側から行動をコントロールするための設計
催眠術師の催眠 本人の内側を調整するための技術
同じ無意識にアプローチするでも
目的が真逆。
 
街の催眠は「気づけば抜けられる」
催眠術師の催眠は「気づくほど深まる」
ここも重要な違い。
街の催眠は
気づいた瞬間に弱くなる。
(例:広告の言葉、本能刺激、色彩)
催眠術師の催眠は
気づくほど入りやすくなる。
(例:呼吸が変わったこと、緩んだ感覚)
街の催眠は「無自覚」を前提としている。
催眠術師の催眠は「自覚」を前提としている。
この構造も本質的な違いを生んでいる。
 
まとめ
街に溢れる催眠と
催眠術師の催眠は、同じ技法に見えてまったく違う。
街の催眠
・色、音、広告、言い回しで外側から行動を誘導
・大量の人に一括
・目的は利益の最大化
催眠術師の催眠
・呼吸、声、言葉で内側を整える
・個別誘導
・目的は本人の力を引き出す
日常で使われているものは
「気づかれないこと」を前提としているが、
催眠術師が行う誘導は
「気づきながら深まる」。
外の催眠
内の催眠
目的と構造が根本的に異なる。

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