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音楽がかける環境催眠

音は気づかれずに心拍と感情を変える

音楽は、人の無意識に最も早く作用する刺激のひとつだ。
理由は単純で
感情に直接アクセスする
からである。
以下、音楽が無意識に生む効果を整理する。
 

1.テンポが行動速度を変える
テンポが早い音楽 歩く速度が上がる
テンポが遅い音楽 行動がゆっくりになる
これは多くの商業施設で研究されている。

・ファストフード テンポ速め=回転率向上
・高級店 テンポ遅め=滞在時間延長
・スーパー 商品棚によってテンポ調整
つまり音楽のテンポは
行動速度のリモコン
である。
 
2.音楽は買いたい気分を作る
メジャー音階(明るい曲) 前向き・楽しい
マイナー音階(暗めの曲) 集中・没入
多くの店舗が「軽く明るい曲」を使うのは
買い物と相性がいいからである。
感情が軽くなると
財布の紐も軽くなる。
 
3.同じ曲が流れ続けると空間との同調が起きる
人は繰り返しに対して抵抗を失う。
ずっと同じ系統の音が流れていると
その空間に同調し、滞在が自然になる。
催眠の「同調誘導」と同じ仕組み。
 
4.音楽は周囲の雑音を消す
外の刺激が消えると、意識は内側に向きやすくなる。
これは軽いトランス状態に近い。
結果として
商品に集中しやすくなる
店員との会話がスムーズになる
時間感覚がずれる
といった現象が起きる。
 

香りがかける環境催眠

嗅覚は意識より先に脳に届く唯一の感覚
香りは、催眠との相性が最も強い。
理由は、嗅覚だけが脳の「大脳辺縁系」に直接届くから。
大脳辺縁系は
・感情
・本能
・記憶
を司る。
つまり香りは
意識より早く、直接感情を動かす。
 
1.香りは滞在したい気分を作る
お店に入って心地よいと感じると
脳は「ここは安全」と判断する。
安全だと判断した場所では
人は自然に滞在時間が伸びる。
 
2.香りには購買意欲を上げる香りが存在する
多くの商業空間で実験されている香りの一例。
バニラ 安心・甘い気分・リラックス
柑橘系 清潔・活性化・前向き
ウッド系 落ち着き・高級感
フローラル 滞在時間増加
これらは「行動につながる感情」を作るために選ばれている。
催眠術の「感情誘導」とまったく同じである。
 
3.香りは思考をゆるめる
香りが強すぎないと、脳の負担が減る。
抵抗が弱まり、思考がゆるむ。
このゆるみこそが、催眠状態に入る前の特徴。
思考がゆるむと
商品に対する判断が軽くなり
お店に対する好意が上がる。
 
4.香りは記憶を上書きする
香りは記憶と結びつく。
たとえば
いい香り この店は良い店
という記憶が自然と形成される。
これは催眠の「未来イメージ暗示」と近い働き。
 

照明がかける環境催眠

光は空間の意味を決定する
照明は、商業空間の中で最も「空間の印象」を変える要素。
光の強さ、色、角度で無意識の状態が大きく変わる。
 
1.明るい光 行動が増える
明るい光は活動を促す。
明るいスーパーで商品を見やすくするのは
「行動を増やすため」である。
人は明るい場所で
・動きやすい
・決めやすい
・迷いが減る
この性質が生まれる。
 
2.暗めの光 思考が静まり滞在が長くなる
暗めの照明は
・落ち着く
・安心する
深さを感じる
このため
カフェ
高級店
ホテル
バー
などで使われる。
暗い光は思考の速度を落とす
これは催眠誘導の「減速」と同じ。
 
3.照明の陰影は集中を作る
明暗差があると
視線が自然と集中する。
商品や人物に光を当てるのは
「そこを見てほしい」から。
これは「視線誘導」であり
催眠でも必ず行うプロセス。
 
4.色温度が感情を決める
色温度とは、光の色味のこと。
暖色(オレンジ系) 安心・温もり・親近感
寒色(青白い光) 清潔・理性・クールさ
中間色 誰にも不快にならない安定エリア
照明は、空間全体の感情テーマを決める役割を持つ。
 

三つの要素が重なると環境催眠が完成する

音楽
香り
照明
この三つが連動すると
空間全体が催眠環境になる。
 
人は以下の流れで無意識が動く
1.香りで「安心」がつくられる
.照明で「空間の意味」が決まる
.音楽で「気分の方向性」が調整される
.滞在時間が伸びる
.行動が変わる
.選択が変わる
これは催眠誘導そのものと重なる。
 

商業空間の環境催眠が生む具体的な効果

以下は研究で繰り返し確認されている。
・滞在時間が伸びる
・購買意欲が上がる
・会話量が増える
・店員への好意が上がる
・ポジティブな記憶が残る
・価格の高さを感じにくくなる
・判断速度が落ちる
また来たいという気持ちが作られる
つまり環境催眠とは
人の心の負担を減らし、行動を自然に軽くする装置である。
 
まとめ
・商業空間は最初から無意識が働きやすい構造
・音楽は行動速度と感情を調整する
・香りは感情と記憶に直接作用する最強の誘導
・照明は空間の意味と安心感を決める
・三つが重なると空間そのものが催眠誘導になる
・結果として滞在時間、行動、選択が変わる

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