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催眠術にかかりやすい人特徴|行動や性格などから見た分析

世界で一番詳しい|催眠術にかかりやすい人特徴

催眠術にかかりやすい人には、いくつか共通した特徴があります。

想像力が豊か

情景やイメージを頭の中でリアルに描ける人は、催眠状態に入りやすい傾向があります。

集中力が高い

ひとつのことに意識を集中できる人は、催眠術師の誘導に深く入り込めます。

素直に指示に従える

「○○してください」という誘導に、自然に従える人はかかりやすいです。

好奇心が強い

新しい体験にワクワクできる人は、催眠に対してオープンな心を持っています。

催眠にポジティブなイメージを持っている

「催眠って面白そう」「体験してみたい」と思う気持ちは、大きなプラスになります。

リラックスするのが得意

心や体を素直に脱力できる人は、催眠状態に入りやすいです。

感受性が豊か

音楽、言葉、雰囲気などから深く影響を受けやすい人は、暗示も入りやすくなります。

自己暗示がかかりやすい

「私はできる」と自分に言い聞かせて成果を出せる人は、催眠にもかかりやすいです。

想像と現実の区別を柔軟にできる

イメージを現実のように感じ取れる人は、催眠の世界に自然と入り込めます。

映画や本に感情移入しやすい

ストーリーに没頭し、登場人物の気持ちになれる人は、催眠にも深く入りやすいです。

催眠術師を信頼できる

催眠術師に安心して任せられると感じることが、催眠状態を深めます。
コントロールされることに抵抗がない
自分を預けることに抵抗がない人は、催眠の影響を受けやすいです。

場の空気に敏感

周囲の期待や雰囲気を感じ取り、それに自然と同調できる人はかかりやすい傾向にあります。

集団行動が得意

周りに合わせることに抵抗がない人は、集団催眠などでもスムーズに入りやすいです。

子供のころごっこ遊びが好きだった

「おままごと」や「ヒーローごっこ」などに本気になれた経験がある人は、催眠にも素直に入れます。

あきらめずに試す気持ちを持てる

「どうせ無理」と思わず、素直に体験しようとする気持ちが、催眠への入り口を開きます。

暗示に影響された経験がある

おまじないや自己啓発、宗教儀式などで心が動かされた経験がある人も、催眠にかかりやすいです。

リズムや音に没入しやすい

波の音、心地よい音楽などに引き込まれやすい人は、催眠誘導にスムーズに入れます。
感覚を重視する
理屈よりもフィーリングを大切にする人は、暗示を受け入れやすい傾向があります。

眠りに落ちるのが早い

普段からスッと意識を切り替えられる人は、催眠状態にも入りやすいです。

UFOやお化けを見たことがある

未知の現象を実体験している人は、現実感覚の境界が柔らかく、催眠状態にも深く入りやすいです。

オーガズムに徹しやすい

快感や感覚の波に身を委ねる能力が高い人は、自我を一時的に手放しやすく、催眠状態に入りやすい傾向があります。

トランス状態の経験がある

スポーツ中のゾーン体験、瞑想中の無我の境地などを体験したことがある人は、催眠にも極めてスムーズに入ります。

金縛りにあったことがある

意識と身体の乖離(かいり)を体験している人は、催眠下での「体の感覚変化」を受け入れやすいです。

共感覚を持っている

音に色を感じたり、文字に味を感じるような感覚がある人は、暗示に対しても独自の反応を見せやすいです。

時間感覚が曖昧になることがある

「気づいたら何時間もたっていた」「一瞬で時間が過ぎた」という体験をよくする人は、催眠中も時間を忘れて深く没入します。

夢を覚えていることが多い

睡眠中の意識が活発な人は、潜在意識の世界へのアクセスが得意です。

退行催眠や前世体験に興味がある

「自分の中に知らない自分がいる」と本気で信じられる素地があるため、深い催眠に入りやすいです。

音楽やアートに強い没入体験を持つ

絵を見て涙が出たり、音楽を聴いてトランスする人は、催眠暗示も非常にリアルに受け取ります。

痛みや感覚に強いコントロール経験がある

「痛みを忘れる」「寒さを忘れる」といった感覚を意図的・無意識的にコントロールできた経験のある人は、自己催眠にも向いています。

現実逃避が得意

意図的に現実世界から心を切り離すことができる人は、催眠術師の誘導で深い世界に入りやすいです。

誘導的な言葉に弱い

「あなたならできる」「今リラックスしていますよ」といった言葉に体や心が素直に反応する人は、催眠術の影響を受けやすいです。
 

催眠術にかかりやすい人の特徴

催眠術にかかりやすい人の特徴

 

簡単テスト男女別

【こういう男性はかかる】

  1. 責任感があり、仕事ができる男性

    • 一度心を開けば、深く集中し、自己の可能性を解放できる。

  2. 少年の心を持ち続ける男性

    • 無邪気に世界を楽しめるため、催眠の旅を最も自由に羽ばたける存在。

  3. 仲間思いで、空気を読む男性

    • 暗示を美しく受け止める感性を秘めている。

  4. 芸術的な感性を持つ男性

    • イメージの世界に没頭し、感性の深さで催眠を味わえる。

  5. 知的好奇心が旺盛な男性

    • 新しい体験を歓迎し、催眠世界の探求にワクワクできる。

  6.  
    •  

【こういう女性はかかる】

  1. 美しさに誇りを持っている女性

    • 内なる魅力をさらに引き出す催眠にぴったり。

  2. 直感を大切にしている女性

    • 潜在意識の声を素直に聞き取る力がある。

  3. 素直に感動できる女性

    • 深く美しい催眠体験を受け取る素質にあふれている。

  4. 優しさと思いやりにあふれる女性

    • 他者を思いやる心が、暗示を自然に受け入れやすくする。

  5. 神秘やスピリチュアルな世界に興味がある女性

    • 見えない世界を信じる力が、催眠をよりリアルに感じさせる。

 

東京で催眠術が体験できる場所催眠術カフェ

東京で催眠術が体験できる場所

 

 

職業別

催眠術にかかりやすい傾向には職業による違いがある。
アーティストやクリエイターは想像力と感受性が高く暗示に自然に入りやすい。
看護師や介護士や保育士は他人に共感する力が強く催眠の誘導を受け入れやすい。
美容師やセラピストは手先を使いながら集中する習慣がありリラックスしながら没頭できる。
俳優や声優や舞台関係者は役に入り込む能力があり暗示を体感的に受け止めやすい。
スポーツ選手やヨガインストラクターは身体感覚に敏感でトランス状態に入りやすい。
逆に弁護士や会計士や外科系医師など論理的判断を重視する職業は意識的に物事を分析する癖があり催眠誘導に対して警戒しやすい。
エンジニアやプログラマーは思考を精密に積み上げる習慣がありリラックスに時間がかかることがある。
とはいえ催眠にかかるかどうかは本人の意志と素直さに大きく左右され誰でも体験することができる。
 

【兄弟構成別に見る催眠感受性】

🌟 一人っ子

  • 主な特徴:想像力が豊か/一人遊びが得意/内面世界が濃い

  • かかりやすさ:★★★★☆(4/5)

  • 典型的反応:視覚イメージを即座に描ける。暗示の世界に没頭しやすい。

  • 誘導キー:<視覚>を強調し、"自分だけの静かな宇宙" を提示

    • 例:「まぶたの奥に広がるプラネタリウムへ、一人で静かに飛び込みましょう…」

🌟 末っ子(兄・姉がいる)

  • 主な特徴:甘え上手/保護を受け入れやすい/遊び心旺盛

  • かかりやすさ:★★★★★(5/5)

  • 典型的反応:術者への信頼が早く、誘導にすぐ同調。

  • 誘導キー:<安心感>と<遊び>のイメージ

    • 例:「ふわふわの雲にくるまれて、大好きなお兄さんお姉さんがそっと見守っています…」

🌟 真ん中っ子

  • 主な特徴:バランス感覚/空気読み◎/協調スキル高い

  • かかりやすさ:★★★★☆(4/5)

  • 典型的反応:グループ催眠で深まりやすい。周囲の変化に同調。

  • 誘導キー:<シンクロニシティ>を強調

    • 例:「みんなの呼吸とあなたの呼吸がゆっくり重なり、同じリズムで波打ちます…」

🌟 長子(弟・妹がいる)

  • 主な特徴:責任感/自制心/保護者的立場

  • かかりやすさ:★★★☆☆(3/5)※最初はやや抵抗

  • 典型的反応:頭で理解しようとし、最初は暗示を分析しがち

  • 誘導キー:<役割解放>と<信頼転移>

    • 例:「今日はすべての責任を下ろして、あなた自身を優しくケアする時間にしましょう…」

🌟 兄弟が3人以上(多兄弟)

  • 主な特徴:社会性高い/競争心 or 協調心が強い/自己主張も強め

  • かかりやすさ:★★★☆☆〜★★★★☆(個人差大)

  • 典型的反応:注目が自分に向くと没頭、ただし指示が曖昧だと離脱しやすい

  • 誘導キー:<個別フォーカス>と<達成イメージ>

    • 例:「今、スポットライトがあなた一人を照らし、深い集中が静かに降りてきます…」

 

【血液型別に見る催眠感受性】

血液型一般的傾向かかりやすさ有効な誘導ポイント
A型慎重・几帳面・協調性◎★★★☆☆"安心・秩序" を強調し、段階的にリラックスさせる。
B型マイペース・好奇心旺盛・自由奔放★★★★☆"冒険・自由" のイメージで興味を刺激し、一気に没入させる。
O型おおらか・社交的・リーダー気質★★★★☆"達成・成功" をメタファーに、ポジティブな未来像で引き込む。
AB型独創的・二面性・直感鋭い★★★★☆"不思議・多層世界" をキーワードに、神秘的なストーリーで深く誘導。
 
 

【星座別に見る催眠感受性】

  • おひつじ座:行動力と直感が強く、テンポの速い誘導で没頭しやすい

  • おうし座:五感を大切にするため、体感覚を丁寧に描写すると深まる

  • ふたご座:言葉とイメージを切り替える誘導が効果的で、多彩な暗示に反応

  • かに座:安心感と情緒を重視。守られているイメージで深いリラックス

  • しし座:自己肯定を高める暗示が入りやすく、成功や光のメタファーに強く反応

  • おとめ座:分析傾向があるが、順序立てたステップ誘導でスムーズに入る

  • てんびん座:調和と美のイメージを使うと深まり、人と呼吸を合わせる導入に強い

  • さそり座:深層心理への探求心が強く、変容や再生の暗示で一気に没入

  • いて座:冒険と拡大がキーワード。未知の旅や宇宙のイメージで意識が広がる

  • やぎ座:目的と成果を示すと納得しやすく、達成後の安堵をリアルに描くと深まる

  • みずがめ座:独創性を尊重。自由な空間や未来ビジョンの誘導に強く反応

  • うお座:共感力と想像力が抜群。水や夢のイメージで溶け込むように深いトランス

 
 

催眠術かかりやすさ診断テスト(プロ用)

【使い方】

  • 当てはまる項目の点数をすべて合計してください。

  • すごく重要 → 満点

  • まあまあ重要 → 中間点

  • 補助的 → 1点

  • 合計点で、あなたの催眠感受性レベルがわかります!

【診断レベル】

  • 400点未満:初心者レベル(催眠に少し興味を持つ段階)

  • 400〜549点:中級レベル(状況次第で催眠に入りやすい)

  • 550〜699点:上級レベル(かなり催眠にかかりやすい)

  • 700〜849点:プロ級レベル(深い催眠状態にスムーズに入れる)

  • 850点以上:天才レベル(催眠の達人、潜在意識の扉が常に開いている)

【基本特性】

 

  1. 想像力が豊か(5点)

  2. 集中力が高い(5点)

  3. 素直に指示に従える(5点)

  4. 好奇心が強い(4点)

  5. 催眠に対して前向きなイメージを持っている(5点)

  6. リラックスが得意(5点)

  7. 感受性が豊か(5点)

  8. 自己暗示がかかりやすい(5点)

  9. 映画や本に感情移入しやすい(4点)

  10. 催眠術師に信頼を寄せやすい(5点)

  11. コントロールされることに抵抗がない(4点)

  12. 場の空気に敏感(4点)

  13. 集団行動が好き(3点)

  14. ごっこ遊びを本気で楽しんだ経験がある(4点)

  15. あきらめずに試す気持ちがある(4点)

  16. 暗示に影響を受けた経験がある(5点)

  17. リズムや音に没入しやすい(4点)

  18. 感覚を重視する(3点)

  19. 眠りに落ちるのが早い(4点)

  20. 時間を忘れることが多い(3点)

【マニアック特性】

  1. UFOや幽霊を見たことがある(5点)

  2. オーガズムに没頭しやすい(5点)

  3. トランス体験(スポーツのゾーンなど)がある(5点)

  4. 金縛り経験がある(5点)

  5. 共感覚を持つ(5点)

  6. 幻覚を見たことがある(5点)

  7. 神秘体験への興味が強い(4点)

  8. 夢をよく覚えている(4点)

  9. 前世に興味がある(4点)

  10. 音楽やアートで涙を流すことがある(4点)

  11. 痛みを意識的にコントロールできる(5点)

  12. 現実逃避が得意(4点)

  13. 誘導的な言葉に弱い(5点)

  14. 自己陶酔しやすい(4点)

  15. 妄想が日常的(4点)

  16. 小さな音にも敏感(3点)

  17. 肌感覚が鋭い(4点)

  18. 第六感を信じている(4点)

  19. 憑依体験を信じている(4点)

  20. フラッシュバック体験がある(4点)

【心理的特性】

  1. 内向的な面がある(3点)

  2. 人に合わせるのが得意(4点)

  3. 感情表現が豊か(4点)

  4. 自己表現が苦手(3点)

  5. 他人に影響されやすい(4点)

  6. 媚びる傾向がある(3点)

  7. 孤独を感じやすい(3点)

  8. 甘え上手(3点)

  9. 強い自己肯定感を持っていない(3点)

  10. 日常生活で不思議な感覚を経験することがある(5点)

【身体的特性】

  1. 呼吸が浅い(3点)

  2. 血圧が低め(3点)

  3. 冷え性ぎみ(3点)

  4. 肌が敏感(3点)

  5. ストレスを感じやすい(4点)

  6. 体温調整が苦手(3点)

  7. 目を閉じたままイメージが浮かびやすい(5点)

  8. 疲れやすい(3点)

  9. アレルギー体質(3点)

  10. 自律神経が乱れやすい(4点)

【感覚・感情特性】

  1. 声のトーンや話し方に敏感(4点)

  2. 音楽で気分が激しく変わる(4点)

  3. 香りで感情が動く(4点)

  4. 美味しい食べ物で感動する(3点)

  5. 映像作品で感情が揺さぶられる(4点)

  6. 心理描写に共感しやすい(4点)

  7. 美しい景色に涙ぐむことがある(4点)

  8. 動物に強く感情移入する(4点)

  9. 雰囲気で人を信じる(4点)

  10. 言葉に強く影響される(5点)

【精神・潜在意識特性】

  1. 瞑想経験がある(5点)

  2. ヒプノセラピーに興味がある(5点)

  3. 願望実現に興味がある(4点)

  4. 引き寄せの法則を信じている(4点)

  5. 前向きな暗示を受け入れやすい(4点)

  6. マインドフルネスを実践している(4点)

  7. 自己催眠を試したことがある(5点)

  8. 心の中で対話をする習慣がある(4点)

  9. 心の声を信じる(4点)

  10. 無意識のサインを拾うのが得意(5点)

【その他特性】

  1. 感動体験を求めている(4点)

  2. 日常に飽きやすい(3点)

  3. 変化を恐れない(4点)

  4. 非日常体験を好む(4点)

  5. 占いを信じる傾向がある(3点)

  6. 霊感を信じる傾向がある(3点)

  7. 異文化やスピリチュアルに興味がある(4点)

  8. 恋愛に没頭しやすい(4点)

  9. 恍惚感を求める傾向がある(4点)

  10. 異世界を感じたことがある(5点)

【特殊体験】

  1. 臨死体験に興味がある(5点)

  2. 神秘体験にリアリティを感じる(5点)

  3. 異星人や異次元の存在を信じる(4点)

  4. 魂の存在を信じる(5点)

  5. 精神世界に惹かれる(5点)

  6. 普通の世界に違和感を持ったことがある(5点)

  7. デジャヴ体験が多い(4点)

  8. アストラル体験に興味がある(5点)

  9. 心理学に興味がある(4点)

  10. 「自分は特別な存在かも」と思うことがある(4点)

 

【診断レベル】

  • 400点未満:初心者レベル(催眠に少し興味を持つ段階)

    • 【性格傾向】現実的で慎重。新しい体験に少し抵抗があるタイプ。

    • 【おすすめ活用法】リラクゼーション系の自己催眠からゆっくり始めましょう。

  • 400〜549点:中級レベル(状況次第で催眠に入りやすい)

    • 【性格傾向】柔軟な思考を持ち、興味を持ったことには積極的に取り組めるタイプ。

    • 【おすすめ活用法】ストレス軽減やモチベーションアップに催眠を活用すると効果的です。

  • 550〜699点:上級レベル(かなり催眠にかかりやすい)

    • 【性格傾向】感受性が豊かで、イメージ力や集中力が高いタイプ。感情表現も豊か。

    • 【おすすめ活用法】自己催眠による目標達成、メンタルトレーニングへの応用がおすすめです。

  • 700〜849点:プロ級レベル(深い催眠状態にスムーズに入れる)

    • 【性格傾向】非常に直感的で、潜在意識へのアクセスが得意なタイプ。クリエイティブな才能も高め。

    • 【おすすめ活用法】深層催眠、前世療法、クリエイティブワークなどに挑戦してみましょう。

  • 850点以上:天才レベル(催眠の達人、潜在意識の扉が常に開いている)

    • 【性格傾向】現実と無意識の世界を自在に行き来できる超感覚型タイプ。深い精神世界にも抵抗がない。

    • 【おすすめ活用法】自己変革、ヒーリング、スピリチュアルな探究、さらに他者を導く催眠スキル習得も視野に入れましょう。

 

【VAKモーダルチャンネル別に見る催眠感受性】

ポイント解説

  1. 科学的に強い根拠があるのは「心理テスト系の正式な感受性尺度」と「吸収性・イメージ能力」

    • ハーバード・グループ・スケール(HGSHS)などは半世紀以上の実証蓄積があります。

  2. 感覚優位(VAK)やストレスなど「状態‐特性ハイブリッド要因」は実践上役立つが個体差が大きい

    • 同じ視覚タイプでも疲労や環境で反応が揺れます。事前観察が必須です。

  3. MBTI・血液型・星座などは“心理的ラポール作り”には便利だが科学的因果は未検証

    • 信じているクライアントにはプラセボ的に働きやすい一方、懐疑的な相手には逆効果になることも。

実務での使い分け

  • 評価フェーズ:正式な感受性尺度+観察(イメージテスト・指示順守テスト)

  • 誘導スクリプト設計:VAKやストレス値を参考にメディア(映像/音/体感)を強調

  • ラポール形成・モチベート:MBTIや星座など、相手が親しんでいる枠組みを“話題のフック”として使用

まとめ

  • 根拠が強い=汎用性が高いが、個人差を完全には説明しきれない。

  • 根拠が弱い=科学的信頼度は低いが、適切に使えば動機づけツールになる。

  • 最終的な感受性は「本人の期待・信頼・リラックス環境」の三要素で大きく変わる――分類はあくまで“入口の手がかり”と理解してください。

  • 視覚(Visual)チャンネル:イメージをすぐ頭に描ける人は、色や形の誘導で没頭しやすい。景色の変化や光の強弱を細かく描写すると深いトランスに入る。

  • 聴覚(Auditory)チャンネル:音やリズムに敏感な人は、声のトーンや背景音の描写に強く反応。呼吸音や遠くの波音などを段階的に重ねると深まりやすい。

  • 体感覚(Kinesthetic)チャンネル:温度・重さ・圧など身体感覚に注意が向きやすく、重力や温かさを具体的に感じさせる誘導で没入。ゆったりとした呼吸同期が有効。

  • 嗅覚(Olfactory)チャンネル:香りの記憶と結びつきやすく、アロマや自然の匂いをイメージさせると無意識が開きやすい。懐かしい香りの暗示が効果的。

  • 味覚(Gustatory)チャンネル:甘味・酸味など味覚イメージが鮮明な人は、安心や喜びの“味”を想像させると深いリラックス。チョコの甘さやハチミツのとろみなど具体化すると良い。

  • 内的対話(Auditory‑Digital)チャンネル:頭の中で言葉による整理を行うタイプ。論理的ステップと肯定的セルフトークを用いると自己暗示が入りやすい。

活用ポイント:クライアントが最も反応するチャンネルを見極め、第一誘導でその感覚を強調し、サブチャンネルを補助的に重ねると没入感が最大化する。
 
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その他のタイプ別催眠術のかかりやすさをまとめてみました。

東京で催眠術が体験できる場所催眠術カフェ

東京で催眠術が体験できる場所

 

【MBTIタイプ別に見る催眠感受性】

  • INFP / INFJ:内省と想像力が豊か。静かなビジョン誘導で深い没頭。

  • INTP / INTJ:分析的で最初は抵抗しがち。論理的ステップと目的提示で深まる。

  • ENFP / ENFJ:感情と共感に敏感。ストーリー性とポジティブ暗示が効果的。

  • ENTP / ENTJ:アイデア志向でエネルギッシュ。挑戦・成功メタファーで没入。

  • ISFP / ISFJ:感覚と調和を重視。体感覚+安心イメージでリラックス。

  • ISTP / ISTJ:実務的で現実重視。具体的結果と段階的誘導で入りやすい。

  • ESFP / ESFJ:体験と社交を楽しむ。グループ誘導や動きのあるイメージが効果的。

  • ESTP / ESTJ:行動的で現実志向。即効性と達成感を示す暗示が鍵。

【エニアグラムタイプ別に見る催眠感受性】

  • タイプ1 改革者:秩序と正しさを重視。責任解放と自己受容の暗示が効果的。

  • タイプ2 助ける人:共感と奉仕が動機。自己ケアと愛の循環イメージで深まる。

  • タイプ3 達成者:成果と評価を求める。成功後の安堵と肯定暗示で没入。

  • タイプ4 個性的な人:感情の深層探求が好き。美的・象徴的イメージでトランス。

  • タイプ5 調査者:知識と境界を欲する。論理構造+安心空間で導入。

  • タイプ6 忠実な人:安全と信頼が鍵。守られた場の描写で心を開く。

  • タイプ7 熱中する人:楽しさと自由が動機。冒険と刺激のメタファーで没頭。

  • タイプ8 挑戦者:力とコントロールを重視。主導権を委ねる演出で深く入る。

  • タイプ9 平和をもたらす人:調和と安らぎを求める。呼吸同期と自然イメージが最適。

【睡眠クロノタイプ別に見る催眠感受性】

  • モーニング型(朝型):午後より早朝・午前のセッションが深まりやすい。

  • インターミディエイト型(中間型):昼下がりのリラックス誘導が最適。

  • イブニング型(夜型):夜間セッションで布団や暗闇を利用すると没入度が上がる。

  • バイモーダル型(不規則型):生活リズムに合わせ、事前リラクゼーションを長めに取ると効果的。

 

【その他のタイプ別分類案】

愛着スタイル(Secure / Anxious / Avoidant / Disorganized)

  • Secure:安心感が高く誘導に素直。安全基地のイメージを肯定的に強調すると深まる。

  • Anxious:見捨てられ不安が強い。術者との"一体感"を丁寧に描写すると没入しやすい。

  • Avoidant:自立志向で距離を取る。コントロールを委ねる演出より"自分で選ぶ"選択肢を示すと効果的。

  • Disorganized:安心と混乱が混在。非常にゆっくりしたペーシングとシンプル暗示が安全。

ビッグファイブ人格特性

  • Extraversion高:動きのある誘導、呼吸を合わせるダイナミック法が効く。

  • Neuroticism高:安心・自己受容の言語暗示を厚くする。

  • Openness高:象徴的イメージを多用すると没頭しやすい。

  • Agreeableness高:グループ催眠や共感的ストーリーに強く反応。

  • Conscientiousness高:段階的ステップと目的設定で納得すると深まる。

古典四気質

  • 胆汁質:即決的でエネルギッシュ。成功や勝利メタファーで一気に深まる。

  • 多血質:想像力が豊か。カラフルで動的なシーン描写が有効。

  • 粘液質:安定志向。ゆっくり穏やかなリズム誘導が安心感を強める。

  • 憂鬱質:内省的で慎重。段階的導入と自己肯定暗示が鍵。

神経多様性(ADHD / ASD など)

  • ADHD:注意が散りやすいので短いフレーズとリズミカルなカウントが有効。

  • ASD:感覚過敏に配慮し、視覚支援や具体的ステップを用いると安心して没入。

行動変容ステージ

  • 無関心:教育的ラポールで「催眠のメリット」を提示。

  • 関心:興味を引く体験談やデモ暗示を短時間で示す。

  • 準備:誘導前に目標を具体化。自己効力感を高める言葉を添える。

  • 実行:即応暗示(キーワードトリガーなど)を組み込み、行動をサポート。

  • 維持:自己催眠法やアンカーを設定し、定着を強化。

文化志向(個人主義 / 集団主義)

  • 個人主義:自己成長・自己実現メタファー。"自分専用のステージ" を描くと深まる。

  • 集団主義:家族・先祖・チームの支援イメージ。"背後から温かい手が支える" 描写が響く。

ホルモン・生理周期タイプ(女性)

  • 月経期:落ち着いたボディスキャンと痛み緩和暗示が有効。

  • 卵胞期:エネルギー高。ポジティブな未来イメージや行動暗示が入りやすい。

  • 排卵期:感覚が鋭敏。鮮烈な色彩や香りのイメージが効果的。

  • 黄体期:リラクゼーション暗示が最も深まりやすい。温かさと安心を強調。

身体感受性レベル(HSP など)

  • 高感受性:刺激を絞った静寂環境で一気に没入。柔らかな声と低照度が最適。

  • 低感受性:より強めの感覚刺激(音量やボディタッチ)を段階的に加えると反応が上がる。

情動調整スタイル(抑圧型 / 敏感型)

  • 抑圧型:身体感覚への注意喚起(ボディスキャン)で隠れた感情を解放。

  • 敏感型:安心・自己受容の言語暗示を厚く、過度な刺激を避けると深まる。

 

【さらにマイナーな分類例(あまり他で扱われない切り口)】

アーユルヴェーダ体質

  • ヴァータ(風)|かかりやすさ:★★★★☆
    想像力豊かで変化を好む。軽いトランスにスッと入るが、温かさと安定暗示で深度を保つとベスト。

  • ピッタ(火)|かかりやすさ:★★★☆☆
    集中力が高くゴール志向。達成・成功イメージで導くと一気に深まるが、オーバーヒート時はクールダウン暗示を先に。

  • カパ(水・土)|かかりやすさ:★★★★★
    リラックスと安定性が抜群。温かさ・安心感を強調すると最も深いトランスに入る。

Dunnの感覚処理パターン

  • Seeker(刺激探索)|かかりやすさ:★★★★☆
    多彩な音・光・触覚を連続提示すると没入しやすい。

  • Avoider(刺激回避)|かかりやすさ:★★★☆☆
    刺激を最小限にした静かな環境で、一つの感覚にフォーカスさせると深まる。

  • Bystander(刺激鈍感)|かかりやすさ:★★☆☆☆
    強めの感覚コントラストとボディタッチを段階的に加えるとスイッチが入る。

  • Sensor(刺激敏感)|かかりやすさ:★★★★☆
    微細な感覚描写(風の温度差など)でトランスレベルが急上昇。

TCM(中医学)体質

  • 気虚|かかりやすさ:★★★☆☆
    エネルギー不足で集中切れやすい。呼気で気を満たすイメージを用いると安定。

  • 気滞|かかりやすさ:★★★★☆
    呼吸と気の流れ暗示で詰まりが解ける瞬間に深い没入。

  • 血虚|かかりやすさ:★★★☆☆
    温かい血流イメージと栄養カラー(赤・金)を用いるとスムーズ。

  • 陰虚|かかりやすさ:★★★★☆
    潤い・静けさ・月光メタファーで深層リラックスが得られる。

脳波優位パターン

  • α波優勢|かかりやすさ:★★★★☆
    ゆったり音楽と自然風景イメージでさらにα→θへシフトさせると深い催眠。

  • θ波優勢|かかりやすさ:★★★★★
    目を閉じて即イメージ誘導で深トランス。長時間のビジョンワークに最適。

  • β波優勢|かかりやすさ:★★★☆☆
    呼吸・カウントダウンで思考を静めた後、論理的な段階暗示で深度UP。

色彩パーソナリティ(True Colors)

  • Gold|かかりやすさ:★★★☆☆
    秩序・実用を重視。段階手順+達成報酬イメージが効果的。

  • Blue|かかりやすさ:★★★★☆
    共感・癒やしを求める。温かな光と愛情ストーリーで深いリラックス。

  • Green|かかりやすさ:★★★☆☆
    論理と探究を好む。メンタルラボや宇宙探査のイメージで没入。

  • Orange|かかりやすさ:★★★★☆
    冒険・即応を楽しむ。動きのある体感誘導と成功ビジョンでトランスが加速。

 

【恋愛スタイル別に見る催眠感受性】

  • Eros(ロマンティック愛)|かかりやすさ:★★★★☆
    感情の高まりと美的イメージに敏感。情熱的なストーリーで深く没入。

  • Ludus(遊び的愛)|かかりやすさ:★★★☆☆
    軽快なテンポとゲーム要素で興味を引くと一気にトランス。

  • Storge(友愛的愛)|かかりやすさ:★★★★☆
    安心・信頼をベースにした温かな誘導で深まりやすい。

  • Pragma(実利的愛)|かかりやすさ:★★★☆☆
    具体的なメリットやゴール設定を示すと納得して没入。

  • Mania(情熱的愛)|かかりやすさ:★★★★★
    強い感情の波に乗せるビジュアライゼーションで一気に深いトランス。

  • Agape(無償の愛)|かかりやすさ:★★★★☆
    包み込む光や慈愛メタファーで高次のリラクゼーションへ。

【DISC行動パターン別に見る催眠感受性】

  • D(Dominance)主導型|かかりやすさ:★★★☆☆
    主導権を委ねる演出と成功ビジョンで没入。短くダイナミックな暗示が効果的。

  • I(Influence)感化型|かかりやすさ:★★★★☆
    ポジティブな言葉と共感ストーリーで素早くトランスに入る。

  • S(Steadiness)安定型|かかりやすさ:★★★★☆
    ゆったりしたリズムと安心空間の描写で深いリラックス。

  • C(Compliance)慎重型|かかりやすさ:★★★☆☆
    論理的手順と安全根拠を提示し、段階的に導くと信頼して没入。

【RIASEC(ホランド)職業興味タイプ別】

  • R(Realistic)現実的|★★★☆☆:体感誘導と明確な結果提示で深まる。

  • I(Investigative)研究的|★★★☆☆:メンタルラボや探究メタファーで没入。

  • A(Artistic)芸術的|★★★★★:自由なイメージと象徴ストーリーで即トランス。

  • S(Social)社会的|★★★★☆:共感・協働イメージで深まりやすい。

  • E(Enterprising)企業的|★★★☆☆:達成と影響力の暗示で意欲的に入り込む。

  • C(Conventional)慣習的|★★★☆☆:秩序立てた手順と安心感の強調で没入。

 
 

いちばん「信頼できる」分類は?

信頼度代表指標・分類理由(ざっくり)★★★ 実証的に妥当- 正式な催眠感受性尺度(HGSHS, SHSS など)
- 吸収性(Tellegen Absorption Scale)
- イメージ想起テスト・集中課題臨床・実験研究で再現性◎。被験者のスコアと「実際にかかりやすいか」が強く相関する。★★☆ 限定的だが参考- VAK/VARK感覚優位
- ストレスレベル・睡眠リズム・年齢層小~中規模研究や実務家の経験則で一定の傾向が確認されているが、効果量は中程度。個体差も大きい。★☆☆ ラポール&モチベ用- MBTI・エニアグラム・血液型・星座・恋愛タイプ など科学的因果は未検証。ただし本人が信じている枠組みだと「期待効果(プラセボ)」で深まることがある。

結論

  • 最も信頼できるのは正式な催眠感受性テスト(HGSHS, SHSS 等)と 吸収性(Absorption) のスコア。

  • 実務で次に使えるのはVAK感覚優位やストレス状態 の見極め。

  • その他の分類(MBTI・星座など)は 科学的裏づけより「クライアントの納得感・安心感」を高めるための“話題のフック”として活用するとよい――という位置づけです。

 

HGSHSとSHSS(詳細解説)

HGSHS:Harvard Group Scale of Hypnotic Susceptibility

(ハーバード・グループによる催眠感受性尺度)

  • 開発:Shor & Orne (1962) により、Stanford尺度をグループ実施用に簡略化。

  • 構成:A版・B版ともに 12 課題(前半=運動暗示/後半=認知・感覚暗示)。

  • 実施方法:10〜12 名を一教室に集め、録音誘導に従って課題を行う。各自が◯/×で自己採点。

  • 採点範囲:0〜12 点。 8 以上=高感受性、5〜7=中程度、0〜4=低感受性という目安。

  • 代表課題:腕の軽上昇、目の開眼不能、幻覚レモン、夢体験など。

  • 活用:研究のスクリーニング、授業デモ、臨床前の簡易選抜。短時間で多数を測れる。

  • 信頼性:Cronbach α≈0.80。SHSS との相関 r≈0.70 と比較的高い。

SHSS:Stanford Hypnotic Susceptibility Scale

(スタンフォード催眠感受性尺度)

  • 開発:Weitzenhoffer & Hilgard (1959)。A/B/C 版があり、C版が現行標準。

  • 構成:12 課題(前半の運動暗示→感覚/認知暗示→後催眠暗示の順に難度上昇)。

  • 実施方法:被験者と術者が 1 対 1。術者が暗示を与え、行動を観察し「達成」「部分」「不達成」で採点。

  • 採点範囲:0〜12 点。 10 点以上は"ハイハイ"(high‑high) 被験者と呼ばれ、痛み遮断・幻覚など複雑暗示に反応。

  • 代表課題:腕落下、腕固定、指ロック、臭覚幻覚、ポストヒプノティック・アムネジアなど。

  • 信頼性:テスト‐再テスト r≈0.85。内的整合 α≈0.90。

  • 活用:臨床・実験で個々の感受性を正確に把握するゴールドスタンダード。

実務ヒント

  1. 研究:HGSHS で高得点者だけをピックアップ → 詳細実験前に SHSS‑C で再評価。

  2. 臨床:時間が取れない外来なら HGSHS を待合室で実施 → セッションでは SHSS レベルに合わせてスクリプトを段階調整。

  3. 教育デモ:大学講義で HGSHS を使うと受講者が自分のスコアを体感でき、関心が高まる。

覚えておくと便利な目安
HGSHS ≧8 点 → SHSS でも高得点者になる確率およそ 75%。
ただし個差が大きいので、重要研究・治療では必ず個別評価を挟むこと。
 

得点別クラス分け(HGSHS/SHSS 共通)

  • 0〜4点:Low Low (LL)

    • 反応が少なく、基本的な運動暗示でわずかな変化のみ。

    • 訓練が必要。リラクゼーション+イメージ練習からスタート。

  • 5〜7点:Medium (M)

    • 運動暗示は達成、感覚・認知暗示は部分達成。

    • 普通のセラピーや自己催眠の対象として十分。

  • 8〜9点:High Medium (HM)

    • 後催眠暗示や感覚変容にも反応。研究被験者のコア層。

  • 10〜12点:High High (HH)

    • 幻覚・記憶改変まで再現できる超高感受性。

    • 深層催眠実験・前世療法・痛み遮断など高度プロトコルに最適。

振り分けの使い方

  1. まず HGSHS で LL〜HH をざっくり把握。

  2. 高スコア者のみ SHSS で再評価し、HM/HH を確定。

  3. セッション難度や暗示内容をクラスに合わせて調整する。

 

成瀬悟策先生による催眠深度の目安(文章版)

成瀬悟策先生は催眠状態を四つの段階に区分しています。
**Ⅰ 睡気期(ライトトランス)**では、まぶたが重くなりあくびが出るなど軽い眠気を感じ始める程度の変性意識です。指の開閉や腕が少し浮き上がるといった基礎的な運動暗示に反応します。
Ⅱ 浅催眠期になると、まぶたを閉じたまま保持できるようになり、腕の硬直や落下など顕著な運動暗示が成立します。術者の指示に対する素直さが増し、催眠療法の導入として十分な深度です。
Ⅲ 中催眠期では眼瞼開眼不能が起こり、部分的な感覚変容が可能になります。たとえば部分的な疼痛遮断や味覚の幻覚など、感覚・認知暗示が成立し始めます。
**Ⅳ 深催眠期(ソムナンビュリズム)**に達すると、周囲への無関心が強まり全身の筋が弛緩します。嗅覚や視覚の完全な幻覚、後催眠暗示や健忘など複雑な現象が容易に起こり、年齢退行・前世療法・疼痛緩和など高度な技法を安全に適用できる段階です。
成瀬尺度は 0〜12 点で評価され、0〜4点を低感受性、5〜7点を中程度、8点以上を高感受性と判定します。得点分布と深度は、米国尺度(HGSHS・SHSS)ともおおむね対応しており、まずグループテストでスクリーニングし、高得点者を個別セッションに回す方法が推奨されています。
 

成瀬悟策先生による催眠深度の目安(詳説)

成瀬悟策先生は、日本の臨床・研究現場で扱いやすいよう催眠深度をⅠ〜Ⅳの4段階に整理しました。以下は各段階の詳細です。

Ⅰ 睡気期(ライトトランス)

  • 身体サイン:あくび・まぶたが重い・呼吸が深くゆっくりになる・筋トーヌスのわずかな低下。

  • 心理状態:ぼんやり・リラックス・指示は理解できるが集中は浅い。

  • 典型暗示:指の開閉テスト、軽い腕浮上、目の疲労による閉眼誘導。

  • 臨床技法:緊張緩和・リラクゼーション・プレ談話のラポール強化。

  • 尺度換算:HGSHS/SHSS 0〜3 点相当。

Ⅱ 浅催眠期(ミディアム‑1)

  • 身体サイン:眼瞼閉鎖保持、腕硬直・落下、呼吸リズムに同期した微細揺れ。

  • 心理状態:術者の言語に素直。自己批判が弱まり“気持ちいい”感覚が芽生える。

  • 典型暗示:腕固定・指ロック・レモン幻覚(味覚)・部分的時間短縮。

  • 臨床技法:動機づけ暗示、自己肯定暗示、簡易疼痛緩和、行動療法の導入。

  • 尺度換算:HGSHS/SHSS 4〜6 点相当。

Ⅲ 中催眠期(ミディアム‑2)

  • 身体サイン:眼瞼開眼不能、周囲への反応遅延、表情と筋肉の弛緩が明瞭。

  • 心理状態:イメージが鮮明になり、時間感覚が伸縮。内的映像と外界が半々。

  • 典型暗示:部分疼痛遮断・臭覚幻覚・色彩幻覚・カタレプシー(全身硬直)。

  • 臨床技法:年齢退行序盤、恐怖症減感作、痛みコントロール、リソース強化。

  • 尺度換算:HGSHS7〜8/SHSS7〜9 点。

Ⅳ 深催眠期(ディープ/ソムナンビュリズム)

  • 身体サイン:全身筋弛緩、瞳孔不動、皮膚血管拡張、姿勢保持が容易。

  • 心理状態:現実検閲が大幅低下。後催眠健忘が自然発生しやすい。

  • 典型暗示:完全疼痛無感覚、視覚・嗅覚・触覚の完全幻覚、ポストヒプノティックアムネジア、肯定的人格統合。

  • 臨床技法:深層年齢退行、前世/象徴療法、合理化暗示、外科前の疼痛遮断。

  • 尺度換算:HGSHS9〜12/SHSS10〜12 点。

実務での判定フロー(成瀬→米国尺度)

  1. グループ導入で成瀬尺度を実施し、おおよその深度を把握。

  2. 8点以上(Ⅲ〜Ⅳ見込み) のクライアントに個別SHSSを行い、細かい反応プロファイルを確定。

  3. 深度に合わせて言語スクリプト、暗示内容、セッション時間を最適化する。

覚え方メモ:「眠気→浅→中→深」+「運動→感覚→幻覚→健忘」の順に現象が高度化。